シンギュラリティネットのコミュニティ主導の資金調達プログラムDeep Funding

Deep Funding(ディープ ファンディング)について

Deep Fundingは、SingularityNETにおけるコミュニティ主導の資金調達プログラムです。フェーズ2で発行される10億AGIX‑ADAの内、30%の3億トークンがこの予算に割り当てられ、エコシステムの成長を支援します。

Deep Fundingでは、年間4回程度のラウンドを目指しており、最初のラウンドでは100万ドルの予算が50万ドルずつの2つのバスケット(最大15万ドル・最大4万ドル)に分けられて提供され、AI開発者はAGIXトークンによって最大15万ドルの資金調達が可能です。

提案されたプロジェクトは、コミュニティーによる投票プロセスによって1~10の点数で評価されます。受賞資格を得るには、最低評価(現在6.5)と最低投票数(現在1%)を獲得する必要があります。提案者は、プロジェクトをスケールアップする事により、複数のラウンドに参加する事が可能です。

以下、Deep Fundingの参加条件です。

  • SingularityNETのAIプラットフォームの発展に寄与する:理想的には、プラットフォーム上で魅力的なAIサービスを立ち上げるか、既にプラットフォーム上にあるサービスを利用する事
  • SingularityNETのミッションとビジョンをサポートする:慈悲深く、民主的で、包括的なAIの開発を推進する事

なお、特別な条件(一部例外を除き)として、受け取った資金の25%はスマートコントラクトにロックされ、SingularityNETのAIエージェントへのサービスの対価としてのみ利用する事が出来ます。但し、プラットフォームがまだ初期段階の間は、この条件をホスティング費用として充当する事が出来ます。1年以内にトークンのロック解除が行われない場合、自動的にDeep Fundingウォレットに返却されます。

大規模なプロジェクトの中には、株式・IP・トークン・APIコールなど、プロジェクトの収益の一部をDeep Fundingプロジェクトに割り当てている提案もあります。コミュニティからの提案は、Deep Fundingのコミュニティポータルで行えます。

第1回目の受賞者

47件の提案がコミュニティーから提出され、応募条件をクリアーした28件が投票ラウンドに進みました。第一回目のラウンドは、158のウォレットから86,264,155票(複数表含む)が投じられ、最終的に10チームの中から提案された12のプロジェクトが受賞し、100万ドルの予算の内、741,000ドルが割り当てられました。以下、受賞プロジェクトの一覧になります。

プールA (最大15万ドル)

  • Carbix – Avatar 2 Human Learning :ネット・ゼロとカーボン・ネガティブ・エミッション(150,000ドル:10,168,692票 7.48点):このプロジェクトは、複雑で高度な炭素隔離技術について、没入型の環境で学生をトレーニングする事を目的としています。1) アバター音声認識、2) 没入型学習、3) 手話に焦点を当てた3つのサービスを開発し、UnityとUnrealの没入型エンジンをリアルタイムで使用するか、他のサービスを補強する事を特徴としています。
  • Photrek – シンギュラリティネットアプリケーションのためのリスクアウェアデータ生成(115,000ドル:5,083,653票 6.94点):SingularityNetコミュニティ向けに、Coupled Variational Autoencoderをサービスとして提供します。このアルゴリズムは、機械学習の予測能力を向上させるパイプラインの重要な問題として、実世界のデータのギャップを埋める能力を持っています。このアルゴリズムは、モデルに求められるリスクの度合いに基づいて調整可能な、これらのギャップのシミュレーション補間を提供します。
  • Zero2AI – シンプルなAIに信頼を(144,000ドル:8,515,460票 6.71点):SingularityNETの分散型AIプラットフォームなど、様々なリポジトリにあるAPIベースのAIサービスの中から、最も使いやすいものを選び、NFTと連携したキュレーション型のマイクロサービスとして提供する事を目指しています。目標は、技術的なバックグラウンドを持たない人々が、スマートフォンでAIにアクセス出来るようにする事です。提案には、AIモデルの自動キュレーションやバイアス検出などが含まれます。

プールB (最大4万ドル)

  • 文法に基づく遺伝的プログラミング(40,000ドル:5,192,635票 7.98点):実世界の多くのタスクは「最適化問題」として定式化する事が出来ます。本ソリューションは、進化計算の手法を用い、Python、C++、Rustなどの形式言語や、HTML、JSON、Protobufなどのドメイン固有言語で最適なプログラムを検索出来る汎用最適化サービスを提供します。
  • PhotrekAIアルゴリズムのリスクアセスメント(35,000ドル:4,667,412票 7.60点):ML/AIアルゴリズムが効果的にリスクを管理する事を保証する為の評価ツール群です。一般的に用いられる評価とは異なり、現実のアプリケーションに必要な非線形のリスク許容度を考慮し、過信的な予測を避ける事が出来るようになります。
  • Hetzerk – 分散型物理シミュレーション(40,000ドル:11,230,483票 7.56点):NunetとSingularityNetを活用した、計算とAIサービスのための物理システムシミュレーションの為の分散型プロトコルです。異種データソース、記号的知識抽出、認知原理から構築された理論・AIアルゴリズムを開発・採用する為のマルチスケールシミュレーションのエンドツーエンド統合を特徴とします。
  • ロバストなトレーディング戦略のための進化的探索(40,000ドル:4,768,974票 7.23点):「文法に基づく遺伝的プログラミング」の提案を基にした具体的なユースケース。ユーザーがデータに加え、様々な設定をアルゴリズムに提供することで、過去のデータで優れたパフォーマンスを示し、ライブマーケットでも同様のパフォーマンスを示す可能性がある程度高い、進化したトレーディング戦略を返すサービスを提供する。
  • H+DAO – トランスヒューマニズム分散型プロジェクト(40,000ドル:7,495,893票 7.07点):DAOMatcher DAppは、自然言語モデルを用いてオープンなオンラインテキスト情報ソースを分析する事により、様々な個人のソーシャルメディア投稿やプロフィールを解釈し、H+DAOプロジェクトに対する潜在的関心を推論するもので、開発・公開されています。
  • MUSEVERSE – ミュージック・イントゥ・ザ・メタバース(40,000ドル:7,504,945票 7.01点):ピアノのキーボードを始めとする楽器を物理空間から解析し、仮想現実にリアルタイムで投影するAIを作成します。このソリューションにより、VR上で音楽を演奏、作曲、コラボレーションする為のVRアプリケーションを作成するきっかけを提供します。
  • Mawu.Analyst – フェイクニュース対策分析アプリ(40,000ドル:4,911,981票 6.84点):CardanoとSingularityNET上の分散型フェイクニュース対策プラットフォームで、ニュースを心して読み、操作を見抜く方法をユーザーに教育し、その中で優秀で一貫性があれば金銭的な報酬を与えるものです。これを持続可能なものにする為、本プロジェクトでは、Mawu.aiのAIバックエンドが生成するフェイクニュース関連のインサイトを含む詳細な分析ダッシュボードをサブスクリプションベースで提供する予定です。
  • Lizuka – ユニバーサルセンテンスパーサー(22,000ドル:3,629,751票 6.84点):与えられた辞書に従って、高速かつ堅牢にテキストを文に分割するサービスであり、自然言語と人工言語に適用出来ます。グラフ理論に基づくアルゴリズムを用いて、与えられたテキストがどのように文に分割されるかをす全て決定します。その結果、言語やアルファベットに依存せずに動作する、真に普遍的な文分割器がを実現します。
  • ZRush – ロボット群の為のハイブリッド制御システム(40,000ドル:15,110,477票 6.73点):群知能とマルチエージェントメカニックスを実世界の実用的なアプリケーションに拡張する事を目的としており、自律的な群行動と人間の操縦および意思決定を組み合わせたロボット群の制御システムを設計しています。精度、信頼性、柔軟性に焦点を当て、現在実生活のシナリオでロボット群の使用を制限している問題を克服する事を目的としています。

カルダノステークプール【OBS】

暗号通貨革命では、カルダノステークプール(ティッカー:OBS)を運営すると共に、皆様に役立つ有益な情報を無償で提供して行きます。ADAステーキングを通しての長期的なメディア&プール支援のご協力の程、何卒よろしくお願い致します。

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