【AI+DeFiの融合】SingularityDAOとSingDAOトークンの概要
【目次】

SingularityDAO(シンギュラリティダオ)の概要
SingularityDAOは、2020年11月10日に発表されたSingularityNETからスピンオフしたSingularityNETのレイヤ2(SL2)プロジェクトです。DynaSets(ダイナミック・トークン・セット)と呼ばれる、AIロボアドバイザーによって動的にバスケット化されたユーティリティートークンを管理出来る、ノンカストディアルのDeFiソリューションになります。SingularityDAOのCEOであるMarcello Mari(マルチェロ・マリ)氏は、SingularityNETのコミュニケーション・ディレクターを兼任しています。
SingularityDAOは、単体では流動性の低いトークンをセットにする事で、ポテンシャルの高い新興のプロジェクトへの資金の流れを提供し、流動性とボラティリティの問題を解決します。SingularityNETとSL2エコシステムに対応するトークンだけでなく、立ち上げ初期から中期にかけてのニッチなブロックチェーンプロジェクトの資金調達と成長を促進する為に設計されています。
SingularityDAOのDynaSetsは、伝統的な金融におけるETFと似ています。複数のレベルでAIを活用するように設計されており、AIは動的なトークンセットであるDynaSetsを管理し、DEXでDynaSetsに流動性を提供するための予測的なマーケットメイクを実行し、イールドファーミングや先物ベースのヘッジ戦略をモデル化します。このようなSingularityDAOの裏側で運用される予測モデリング、トレーディング、マーケットメイキングなどのアルゴリズムは、すべてSingularityNETのAIツールが利用される為、トランザクション増加によるAGI価格の上昇も期待されています。
以下が主なプラットフォームの特徴です。
- AIが作るアルトコインバスケット:AIロボアドバイザーによって動的にキュレーションされたアルトコインのバスケット(DynaSets)が購入出来ます。
- ユーザーにとってのシンプルさ:システム内のすべてのDynaSetsを品質別に集約したMetaSet(インデックスファンド)を購入する事で、専門的な知識を必要とせず簡単にエコシステムに参加する事が出来ます。
- アルトコインバスケットでのイールドファーミング:DynaSetトークンを流動性プールにステークすることで、ユーザーは独自のバリューゲインダイナミクスを使用してSingYieldトークンをファーミングする事が出来ます。
- AIマーケット戦略:SingularityNET上で動作するAIアルゴリズムは、DynaSetsをリバランスし、流動性プールから借りたDynaSetsをトレードして価値を生み出します。
- 分散型ガバナンス:SingularityDAOは、参加者によって管理される真の分散型自律組織です。
- リキッドガバナンストークン:ガバナンストークンであるSingDAOは、SingYieldトークンをホールドする事で得られる為、エコシステムに熱心な人がガバナンス投票を行う事が出来ます。
DAO(分散型自律組織)とは?
SingularityDAOのDAO(Decentralized Autonomous Organization)とは、プログラムによって自らを動かすネットワークを指します。基本的にはネットワークがトラストレスに構造化され、経済的インセンティブによってソフトウェアが運営されます。ステイクホルダーが個別の利益の為に動いても、ネットワークが機能する特徴があります。
以下、SingularityDAOのホワイトペーパーです。
SingularityDAO(シンギュラリティダオ)のトケノミクス

SingularityDAOのデザインは、EthereumのTokenSetsやCompound Financeといった先行するDeFiプロジェクトと共通する特徴を持っていますが、いくつかユニークな側面も持っています。SingularityDAOのトケノミクスシステムは、DynaSetsとそこから派生するSingYieldトークンによって、刺激的なテクノロジープロジェクトに対応する流動性の低いアルトコインを購入する機会を提供します。このエコシステムは、トークンのボラティリティを大幅に減少させる可能性があり、プロジェクトの生存率を高める事が可能になります。
SingularityDAOには、以下3種類のレイヤーを表す3つのトークンがあります。
- DynaSets(最下層):DynaSetは、動的に管理されたユーティリティトークンの集合体で、伝統的な金融におけるETFのようなものですが、流動性の高いアルトコインではなく流動性の低いアルトコインを志向しています。DynaSetの管理は、一般的にSingularityNETのプラットフォーム上で動作するAIエージェントのロボアドバイザーなどによって行われます。
- SingYield(ミドルレイヤー):SingYieldと呼ばれるイールドトークンを利用して、ファーミングやヘッジを行う事が出来ます。このSingYieldトークンは、ETFのようなDynaSetトークンをベースにしており、スマートコントラクトがDynaSetトークンを自動的に取引(単純なアービトラージやAIベースの取引を含む)したい借り手に貸し出す事で得られる収益を共有出来るようにします。
- SingDAO(最上層):SingYieldトークンをプラットフォーム内に保持することで得られる最上位のガバナンストークンです。
DeFiにおけるAIの有効活用
SingularityDAOのDeFiサービスは、次のようにあらゆるレベルでAIを有効活用するように設計されています。エコシステムで使用される価格参照データには、Chainlinkの価格フィードが利用されます。
- AIロボアドバイザーは、初期のDynaSetの管理に使用されます。
- AIボットは、イールドファーミングから借りるDynaSetに基づくリターン生成に使用されます。
- AIストラテジーは、DynaSetやイールドトークンのヘッジに使用され、エコシステム全体のボラティリティを低減させます。
SingDAO(SDAO)トークンのエアドロップ
SingularityDAOでは、2021年5月から8月にかけて1,000AGIトークン以上を保有するウォレットを対象に、毎月ガバンストークンであるSDAOがエアドロップされます。エアドロップは4回に渡って行われ、総発行数100,000,000トークンの5%にあたる5,000,000 SDAOが希望者に配布されます。秘密鍵を有する個人のウォレットもしくはステーキングアカウント内のAGIトークンが対象で、バイナンスなどの取引所やUniswapなどの流動性プール内のトークンは適用外となります。
申請方法は、SingularityDAOのサイト上のAirdrop Portal(SAP)を通して行われ、トークンの保有数に関係なく、登録期間内に申請されたウォレット数によって毎月の分配数の1,250,000 SDAOが分割されます。なお、未請求分は次月に繰り越され、最終的にコミュニティーに分配されます。従って、トークンは各指定された期間内に請求する必要があります。以下、スケジュールの詳細になります。
5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |
スナップショット | 5月12日 7PM UTC | 6月12日 7PM UTC | 7月12日 7PM UTC | 8月12日 7PM UTC |
登録期間 (72時間) | 5月13日 12AM UTC ~ 5月16日 11:59PM UTC | 6月13日 12AM UTC ~ 6月16日 11:59PM UTC | 7月13日 12AM UTC ~ 7月16日 11:59PM UTC | 8月13日 12AM UTC ~ 8月16日 11:59PM UTC |
請求期間 (7日間) | 5月16日 12AM UTC ~ 5月23日 11:59PM UTC | 6月16日 12AM UTC ~ 6月23日 11:59PM UTC | 7月16日 12AM UTC ~ 7月23日 11:59PM UTC | 8月16日 12AM UTC ~ 8月23日 11:59PM UTC |
配布数 | 1,250,000 SDAO | 1,250,000 SDAO | 1,250,000 SDAO | 1,250,000 SDAO |
<随時情報は追加します>
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