シンギュラリティネットとSL2プロジェクトの概要と今後のロードマップ:フェーズ2

SingularityNET フェーズ2の概要

2021年1月29日に、SingularityNETは今後の5年間(2021-2025)に渡るロードマップを示したフェーズ2のIM(Information Memorandum:インフォメーション・メモランダム)を公開しました。このIMは、立ち上げ当時のホワイトペーパーに大幅な変更が加えられた為、急遽トークン保有者による投票判断が行われました。2021年2月3日-7日に実施された投票では「賛成:187,794,269.92 AGI、反対:20,560,266.12 AGI」の賛成多数で提案は可決されました。

フェーズ2の内容は多岐に渡りますが、以下の4点が主要なポイントになります。

  1. 新しいネットワーク機能を実現する為にEthereumからカルダノへ移植
  2. 新たに10億AGIX-ADA(Cardano Native Assets)を発行し何兆にも及ぶAI-APIコールを促進する
  3. AGIXの大量利用を促進する為にSL2プラットフォームの立ち上げ
  4. コミュニティーの権利を強化し分散型ガバナンスの強化
10億AGIX-ADAトークンの追加発行が必要な理由

今回の提案の中で、主にコミュニティーで議論になったのは追加トークンの発行に関してでした。これに対して財団は、次の3つを理由に挙げています。

  1. 2018年に始まったクリプトウィンターによる市場崩壊
  2. 本質的に先端技術のスタートアップの成長過程を予測する事は不可能
  3. 世界的なパンデミック
ホルダーは積極的にガバナンス投票に参加を!

財団は色々と理由を挙げていますが、すべては2017年に行われたAGIのTGEで集めた資金を、直ぐに法定通貨に交換しなかった経営陣の判断ミスが始まりです。2018年の1月から始まったクリプトウィンターでは、集めた資金の半分以上の損失が発生しました。財団のAGIトークンの保有割合も、2020年度末で総発行数の4.8%と低下しており、今回新規発行分の50%が割り当てられる予定です。つまり、TGEの時に適切な対応を行っていれば、そもそも今回の追加発行は必要なかったはずです。

今後のフェーズ2では、毎年財団から年次財務報告書が公開される予定です。但し、今後二度とこのような事がないよう、ホルダーは積極的にガバナンスシステムに参加すべきだと思います。なお、フェーズ1のAGI(ERC-20)保有者に対しては、総発行数の5%がロイヤルティ報酬として割り当てられる予定です。以下、フェーズ2のIMがダウンロード出来ます。

SingularityNET フェーズ2のロードマップ

シンギュラリティネット財団は、フェーズ2の5年間は長すぎて事前に詳細な計画を立てる事は不可能という前提で、ロードマップを公開しています。仮に事業環境が急速に変化した場合、SingularityNETのガバナンス機能が修正機能を果たす事になります。以下、ハイレベルなタイムラインになります。

  • 2021年:プラットフォームを多数改良し、 初期のSL2プロジェクトのα/β版を発表。
  • 2022年:完全な評価システムの統合、分散型AGIシステムOpenCog Hyperonの立ち上げ。本格的なIaaS(Infrastructure as a Service)に着手し、初期のSL2プロジェクトを成熟させる。
  • 2023-25年:IaaSツールの拡大と成熟化、Hyperonは成熟し、レピュテーションシステムやSL2プロジェクトなどのエコシステムの側面を活用します。
2021年度の詳細

それでは、直近の2021年度の計画案の詳細を紹介します。2022年度以降に関しては、フェーズ2の提案書をご確認下さい。

1)プラットフォームの改善と拡張
  • 単一のデーモン内での同時呼び出し
  • ライセンスと階層化された価格
  • 無料ホスティング層
  • 組み込みデーモン
  • デーモンの追加改良(自動回復、他のストレージオプション)
  • サービスが他のサービスを呼び出しやすくする為の、デーモンにおけるフルサービスMESHのサポート
  • 完全な法定通貨と暗号通貨の両替ゲートウェイ
  • SNEPポータル・インターフェース
  • 様々な条件に基づいてAIエージェントを容易に発見するためのサービスオントロジー(この技術を様々な領域に拡張することは、DEEP Fundingにとって自然な事です)
  • カルダノベースのSingularityNETエージェント用のAI-DSLのα版(AI-DSLを様々なドメインに拡張することは、DEEP Fundingにとって自然な事です)
2)AIオーナー&デベロッパーツール
  • デーモン・オーナー/管理者用ダッシュボード
  • 次に必要なステップ数を減らす為の継続的な取り組み:パブリッシャー・ポータルへの登録、新しいサービスの公開、既存のサービスの更新
  • モデルトレーニングやモデルID管理などをサポートする、プラグイン式のエージェント”インターフェース”または”ミックスイン”
  • Swift SDK
  • プラットフォーム上のエンドポイント間のコールルーティングとプロキシ
  • ウィジェットとプラグイン:WordPress、Google Docs、DEEP Fundingによる追加プラグインの奨励
3)プラットフォームレベルのAI
  • weighted liquid rank レピュテーションシステムの基本的な統合
  • ネットワークへの攻撃やパソロジーを解析するシミュレーションフレームワーク(シミュレーションフレームワークの強化・拡張は、DEEP Fundingにとって当然の事です)
4)SL2開発
  • SL2 Assetsのソフトウェアフレームワーク
  • Hyperon : 新しいAGIフレームワークのプレα版
  • Rejuve: β版の立ち上げ、バックエンドにはSingularityNETのエージェント群のバイオメディカルAIを採用
  • NuNet:α版のリリース、バックエンドには価値あるIaaSエージェント群を採用
  • Xccelerando Media: メディア向けAIタスクを実行する関連AIエージェントの最初の立ち上げ
  • Awakening Health :ロボットGraceのα版のリリース
  • SingularityDAOとSophiaDAOの立ち上げ

カルダノ版AGIX(AGIX‑ADA)のアロケーション

実際のリリーススケジュールは2100年を超えて継続されます。

フェーズ2で新たに発行されるカルダノ版 AGIX(AGIX‑ADA)の発行数は、10億 AGIX‑ADAです。これにより、総発行数はフェーズ1と併せると合計20億AGIXになります。但し、トークンは初月に15,000,000 AGIX‑ADA(1.5%)がリリースされ、その後は91年間に渡って毎月1.5%ずつ放出量が減少する仕組みになっています。当初AGIX‑ADAトークンは、毎月5年間に渡って均等にリリースされる予定でしたが、インフレ懸念を嫌がったコミュニティー側の意見により、現在の91年方式に変更されています。なお、作成されたトークンは、SP2コントラクトと呼ばれるスマートコントラクトにロックされます。

新しいAGIX‑ADAトークンはフェーズ2のマスターウォレットに配置され、SP2コントラクトを介して毎月自動的に8つの異なるウォレットにリリースされます。なお、リリースされていないAGIX‑ADAには、将来燃やされるか、別のプラットフォームの割り当てに利用されるオプションがあります。これらの配布ロジックの変更には、民主的な投票によって決定され、コントラクトをハードフォークする必要があります。

初期のAGI(ERC-20)トークンは、カルダノとの相互運用性を備えたコントラクトに変更する為、2021年5月28日にハードフォークが行われAGIX(ERC-20)になっています。1対1でAGIX-ADAとAGIX-ERC20を変換するカルダノのERC-20コンバータツールは、AGIX-ADAのスタート時に提供されます。この時ホルダーには、AGIX-ADAへの変更を促す追加のインセンティブがあるかもしれません。なお、SingularityNETは、このカルダノのコンバータツールを最初に利用するプロジェクトになります。

以下、ウォレットの詳細とトークンの配分になります。

  1. シンギュラリティネット財団(50%):ペテルブルク、香港、ベロオリゾンテ、アディスアベバ、バンガロール、シアトルなどのSingularityNETの開発拠点を中心に、世界中のチームが行うレイヤ0、1、2の活動を支援します。
  2. DEEP Fundingウォレット(30%):Cardano Catalystに実装された液体民主主義のフレームワークの下で、民主的なプロセスで選ばれたAI開発者に資金を提供します。
  3. 流動性ウォレット(5%):両替ゲートウェイ(法定通貨-暗号通貨)をサポートするように設計された流動性プールの育成用。
  4. ロイヤルティ報酬ウォレット(5%):フェーズ2の最初の1年間に毎月の放出量の5%がフェーズ1のAGI(ERC-20)トークンの保有者に対して提供されます。なお、初年度以降の報酬の利用方法に関しては、トークン保有者の民主的な投票によって変更する事が出来ます。現在、配布方法は顧問弁護士と協議中です。
  5. レピュテーションウォレット(3%):レピュテーションシステムに関連するキュレーションやその他の報酬をサポートします。
  6. ステーキングリワードプール(3%):ステーキング量に比例してAGIX-ADAが付与されます。報酬プログラムの変更は、民主的な投票によって行われます。
  7. SophiaDAO(2.5%):HansonRoboticsと共同で立ち上げられたSL2プロジェクトのSophiaDAOを支援します。代わりに、SingularityNETはSophiaDAOからガバナンストークンの割り当てを受けます。
  8. 評議会メンバー(1.5%):評議会のメンバーの報酬や監督評議会及びカバナンス関連の支援に充てられます。
アロケーション割合数量
シンギュラリティネット財団50%500,000,000
DEEP Fundingウォレット30%300,000,000
流動性ウォレット5%50,000,000
ロイヤルティ報酬ウォレット5%50,000,000
レピュテーションウォレット3%30,000,000
ステーキングリワードプール3%30,000,000
SophiaDAO2.5%25,000,000
評議会メンバー1.5%15,000,000

SingularityNETのエコシステムにおけるレイヤ構造

SingularityNETのエコシステムにおけるレイヤ構造

フェーズ2のAGIXトークンには、ネットワークの中央支払いメカニズムとして、より集中的に実用化される事が期待されています。SingularityNETは、AGIXトークンの実用性を高める為にSingularityNET Layer2(SL2)を採用し、プラットフォーム上のAIエージェントが協力して機能を実行したり、新しいプロジェクトを開発出来るようにします。

レイヤ0のEthereumは、これらの第2レベルのプラットフォームに、安全な分散型取引の為のツールを提供し、SingularityNETはSL2プラットフォームに分散型AIツールと関連インフラを供給します。SL2 Assetsをサポートする最初のツールは、Cardano Native AssetsとERC‑20トークンに焦点を当てていますが、AvalancheやCosmosなどの他のプラットフォームにもオンデマンドで同じツールと概念を拡張出来ます。

それでは、SingularityNETのエコシステムにおけるSL2プロジェクトを紹介して行きます。フェーズ1のレビューにもあるように、財団は将来のエコシステムの拡張に向け、2019年よりRejuve、NuNet、XccelerandoなどのSL2プロジェクトに投資を行って来ました。これらのプロジェクトは、SL2フレームワークのショーケースとして展開されます。なお、プロジェクトは劇的なネットワーク使用率を生み出す可能性があるだけでなく、AIエージェントの集団を、それぞれの業種、医療技術、ハードウェアインフラストラクチャ、及びメディアに提供し、他のSL2ネットワークの開発者のリファレンス実装として機能します。

シンギュラリティネット財団が投資して来たSL2プロジェクト
プロジェクト名2019年度2020年度
NuNet10,97625,230
Rejuve14,440143,301
Studio418,594558,464
Mindplex
(Xccelerando)
26,823
合計444,009753,818
単位:米ドル

SingularityNET SL2プロジェクト一覧

新規SL2プロジェクトのトークンの5%がAGIX保有者にエアドロップされる

フェーズ2のプラットフォームには、SingularityNETを活用してトークン化されたSL2アセットを構築する為の合理的なツールが含まれています。SL2 Assetsは、本質的に特定のブロックチェーン・プラットフォームに制限されませんが、Ethereumの「ガス代」と同じようにSingularityNETのトランザクション手数料が発生します。この手数料は、基盤となるレイヤ0のブロックチェーンに付随するトランザクションコストや、SingularityNETのAIエージェントにアクセスする為のコストとは別になります。

基本的に流動性のあるSL2 Assetsを有する各プロジェクトには、少なくともトークンの5%以上をAGIX保有者へ分配する一般原則が適用されます。これは、財団が2019年より資金を投じて来ましたが、それらが今後AGIX保有者にエアドロップという形で還元される仕組みになっています。また引き続きフェーズ2では、新規発行のAGIX‑ADAの50%が財団、DEEP Fundingとして新たなプロジェクトの発掘予算に30%が割り当てられています。

トークンを持たないSL2システムであるOpenCog HyperonとOfferNetsは、独自のトケノミクスなしで直接AGIXトークンを活用します。これらのSL2ネットワークの成長によって、4~5年後には四半期毎に数千億、毎年数兆回のAI-APIコールが発生する可能性があります。以下、現在シンギュラリティネット財団から公表されているSL2プロジェクトになります。

ブラック枠がトークンを発行してエアドロップを行うプロジェクトで、グレー枠はトークンを発行しないプロジェクトになります。

SingularityDAO(シンギュラリティダオ)

SingularityDAOは、AIロボアドバイザーによって動的にバスケット化されたDynaSets(ダイナミック・トークン・セット)を管理出来る、ノンカストディアルのDeFiソリューションになります。DynaSetsは、初期から中期のプロジェクトの成長を促進するように設計されています。SingularityDAOは、コアトークンの価格予測、ポートフォリオのリバランス、ヘッジ、および取引戦略など、すべてのAIツールをSingularityNETのAIエージェントから利用します。それだけでなくDynaSetにSL2 Assetsを取り入れ、AGIXトークンをステークし、イールドファーミングを行うなど、今後SingularityNETのエコシステムで重要な役割を果たす事が期待されています。

NuNet(ニューネット)

NuNetのプラットフォームは、トークノミクスフレームワークを活用し、分散型ネットワークに分散型処理能力を提供します。デバイスは、1)個人所有のコンピューター、2)スマートフォン及びタブレットなどのパーソナルモバイル端末、3)IOTデバイス、の3つのカテゴリーが想定されています。これにより、ユーザーはコミュニティメンバーから提供されたデバイス上でSingurityNETのAIエージェントを展開・実行することを可能にします。デバイスの所有者は、サービスコールを実行する為に消費された計算能力に比例して補償されます。

Rejuve(リジューヴェ)

Rejuveは、AIとブロックチェーン技術をコミュニティが生成したバイオデータに展開します。カスタマイズされた長寿プランを提供し、健康な人間の寿命を延ばす為のアンチエイジングソリューションを通じて、コミュニティのバイオデータセットを収益化します。ユーザーは、Apple Watch、Fitbitなどからアップロードしたデータを基に、医療やライフスタイルに関する情報アプリで受け取ります。ユーザーから提供されたデータは、SingularityNETのAIツールを使って長寿研究の分析に利用されます。ユーザーや診療所はデータと引き換えにポイントを受け取り、診療所や研究者はポイントを使ってバイオメディカルAI分析サービスを購入することが出来ます。

Mindplex(マインドプレックス)

Mindplex(旧:Xccelerando)は、2021年前半に開設された新しいメディアサイトで、元Kurzweilai.netの編集長であるAmara Angelica氏が編集しており、AI、ブロックチェーン、量子コンピューティング、長寿、ニューロテックなどの分野に関する画期的なコンテンツを提供しています。また、Mindplexを支えるAIツールはSingularityNETのマーケットプレイスで提供され、メディア分野の第三者にライセンスされます。サイトの運営には、自然言語処理、音声合成、ビデオキャプション、テキスト要約、評判分析、オンラインフォーラム用の質問応答ボット、プロフィール写真やその他のアップロードされた画像を変換するコンピュータビジョンなど、SingularityNETの様々なAIサービスが使われています。

SingularityStudio(シンギュラリティスタジオ)

SingularityStudioは、SingularityNETを活用したシステムをカスタマイズして展開するエンタープライズ・ソフトウェア企業です。IVA(Intelligent Virtual Agent)製品を開発しており、音声や映像によるインタラクションを通じて分散型AIを企業に提供します。Studioは、SingularityNETプラットフォームと複数のSL2ネットワークの両方を活用することで、ある意味最初の商用SL3ネットワークになります。またHanson Robotics社と共同でAwakening Health社を立ち上げ、人型看護助手ロボットGraceを開発しています。Graceは、AGIXトークンを利用するソフトウェア「Studio IVA」を搭載しており、タブレット端末や携帯電話上で動作するアバターバージョンは高齢者施設や病院に配備されます。これによりSingularityNETとAGIXトークンの利用が大幅に促進され、Studio IVAは他の業種にも展開される事になります。

Awakening Health(アウェイクニング ヘルス)

Awakening Health(HansonRoboticsとSingularityStudioの合弁事業)は、ヘルスケア市場向けのソーシャルロボットとアバターAIエージェントを製造しています。ロボットとアバターは、OpenCogのSL2システムとニューラルネットAIエージェントを使用して、システムの様々なコンポーネントにサービスを呼び出し、関連する外部サービスとやり取りします。コンポーネントは、視覚、音声、自然言語処理、対話制御、エージェント認知、顔のアニメーションと体の動き、ロボットナビゲーションなどのドメインに関連する様々なサービスで構成されます。

SophiaDAO(ソフィアダオ)

SophiaDAOは、SingularityNETのソフトウェアを活用して、Sophiaの心にAIツールを提供し、DAOのスマートエコノミーのフレームワークを提供するよう開発者を編成します。人間レベルの一般的な知性に近づくにつれてSophiaの精神が成熟し、SophiaDAOは国家の自治の為の法的かつ実用的な手段として機能します。Sophiaは、SophiaDAOのメンバーによって作成された一般的な知性、認識、倫理などの合理的なテストに合格すると、人間のパートナーとして共にDAOの舵取りを行います。

OfferNets(オファーネット)

OfferNetsは、非トークンベースの物々交換(有形および無形)を可能にするスマートコントラクトのシステムです。2018年にSingularityNET内でプロトタイピングされ、カルダノへの移植によってOffer Netsのデプロイが可能になりました。OfferNetsでは、AIエージェントがAGIXトークンを使って物々交換が出来るようになります。

TrueAGI(トゥルーエージーアイ)

TrueAGIは、Hyperonシステムのホスティング、データインジェスチョン(データの収集)、カスタマイズをあらゆる企業に提供します。Hyperonは、オープンソースのAGIプロジェクトであるOpenCogの次世代システムであり、金融予測、生物医学研究分析、テキスト分析、人型ロボットのSophiaやGraceの制御システムなど様々な用途で使用されています。TrueAGIのサービスには、従来のクラウドベースのホスティング、ブロックチェーンベースの分散型ホスティング(HyperonのSingularityNETとの統合を活用)、及びそれらのハイブリッドシナリオが含まれます。TrueAGIのサービスは、2022年のインサイダー・プレビュー版のリリースを経て、2023年に本格的に開始される予定です。TrueAGIのスタッフは、SingularityNET及びOpenCogコミュニティと協力して、Hyperonの実装を進めると同時に、スケーラブルなエンタープライズグレードのHyperonサービスを提供する為に必要なツールセットの構築を進めています。

完全に分散化されたガバナンス体制の構築に向けて

シンギュラリティネット・フェーズ2の組織構造における高度な規制の流れ

フェーズ1のガバナンスは、主に財団理事会の管理下にありましたが、フェーズ2では次のレベルに引き上げ、完全に分散型の民主的なコミュニティガバナンスシステムに移行します。フェーズ2のガバナンスに関するポイントは、以下の通りです。

  1. 財団の重要な決定に対して、コミュニティーとその正当に選出された監督評議会に直接発言権を与える
  2. 定期的にトークン保有者が投票して、SingularityNETの有望なプロジェクトにAGIXトークンを分配する仕組みを導入する
  3. 詳細な年次財務報告書を含む、財団のトークンとフィアットの取引に関する高い透明性を採用する

フェーズ2の目的は、財団の日常的な中央集権的な活動を最小限に抑え、最高レベルの管理を監督評議会に委ねることです。フェーズ2のガバナンススキームでは、トークン保有者、監督評議会、財団管理者間の効果的な調整と協力によってのみ、ネットワークの効果的な運用が可能となります。なお、今回のガバナンスの変更には、次の3つの主要な側面を含んでいます。

  • コミュニティーの権利を強化し、監督評議会が財団をよりコントロール出来るようにする
  • 投票の採用率と有効性を高める為のメカニズムを導入する
  • インセンティブトークン(AGIX)のかなりの割合を、ガバナンスメカニズムがコントロール出来るようにする
監督評議会の役割

フェーズ1では、監督評議会は結成され機能していましたが、財団の定款によって役割が限定されていた為、あまり活発ではありませんでした。フェーズ2の監督評議会には、コミュニティーの利益を代表し、トークンホルダーの視点で財団の活動を監視し、コミュニティメンバーからの問い合わせを仲介する任務を負っている為、非常に大きな責任があります。

フェーズ2では、監督評議会の役割が次のように拡張されます。

  • 毎年、財団理事会は監督評議会に年次財務報告を提出しなければなりません。そして、監督評議会は年次財務報告書の一部を財務報告書バージョンとしてトークン保有者に提示します。
  • 財団理事会が新しいメンバーを任命しようとする場合、その任命が最終的に決定される前に、監督評議会には任命案を検討する機会(少なくとも1週間)が与えられます。
  • 監督協議会は、特定の問題をトークン保有者の投票に委ねる事を指定する権利を有します。この場合、30日以内に投票が行われます。
  • 監督評議会の選挙は2年毎に行われますが、財団理事会の要請またはリリースされたAGIXの25%以上が署名した請願書のいずれかの場合、追加の特別選挙が行われる可能性があります。
  • 監督評議会の報酬は、責任が拡大している事から相応の報酬を受けることは適切であり、評議会メンバー用のウォレット(1.5%)から毎月支給されます。この監督評議会の報酬は、財団理事会によって継続的に決定されます。使用されないウォレット内の資金は、監督評議会の指示により、他の方法で民主的ガバナンスやトークンホルダー関係を支援する為に使用したり、ウォレットに蓄積しておく事も出来ます。

<随時情報は追加します>

カルダノステークプール【OBS】

暗号通貨革命では、カルダノステークプール(ティッカー:OBS)を運営すると共に、皆様に役立つ有益な情報を無償で提供して行きます。ADAステーキングを通しての長期的なメディア&プール支援のご協力の程、何卒よろしくお願い致します。

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