Vauld(ヴォールド)の概要とレンディングで年率最大12.68%の金利を稼ぐやり方

Vauld(ヴォールド)概要

Vauldは、2018年9月に設立されシンガポールに本社を置く企業です。製品および技術などのチームはインドで活動しています。2020年の第2四半期にBank of Hodlers(BoH)から現在のVauldにリブランドされました。米国系のレンディングプラットフォームがSECに目を付けられている中、BTC、ETH、XRPなどの主要な暗号通貨で業界最高金利を提供している注目のプラットフォームになります。

2人のインド人起業家であるCEOのDarshan Bathija氏とCTOのSanju Sony Kurian氏は、これまでインドに焦点を当てた総合的なプラットフォームを構築する事で事業拡大を図ってきました。創業以来、総額2,700万ドルを調達しており、直近の2021年7月には、ピーター・ティール氏が共同設立した米国のValar VenturesがシリーズAをリードし、Coinbase Ventures、Pantera Capital、CMT Digital、Robert Leshner、Cadenza Capital、日本のgumi Cryptosなどから合計2,500万ドルを獲得しています。今回の新たな資金調達によって、インドだけでなくその他の国での事業拡大も目指して行きます。

現時点の主なサービスは以下の3点になります。

  1. Lend:いつでも上限なしで引き出し可能で、主要な暗号通貨で業界最高金利が獲得出来ます。
  2. Borrow:担保資産のLTV(Loan To Value)比率は66.67%でいつでもステーブルコインも含めた暗号通貨を借りる事が可能です。
  3. Exchange:本格的なオーダーブック形式から両替所、OTCデスク、自動投資プラン(AIP:Automatic Investment Plan)まで幅広い取引機能を揃えています。
セキュリティーと保険

Vauldでは、アカウントに暗号通貨やステーブルコインを預けるとすべて中央の貸付プールに移されて、そこから借り手に貸付が行われます。Vauldの中央融資プールは、世界でも有数のカストディアンであるBitGoのマルチシグのコールドストレージによって安全に管理されています。仮に盗難されたとしても、BitGoが加入するロイズシンジケートの1億ドルのカストディアン保険の対象になります。

Vauldの流動性管理

以下、プラットフォームの資金フローになります。

  • ユーザーがウォレットに入金するとすぐに中央のプールに送金されます。
  • 貸し出しに割り当てられた資金は、借り手に貸し出されます。これにより利息を付与する事が出来ます。最低でも150%以上の担保が設定されている為、借り手への融資はリスクを伴いません。通常は30日以内に返済されます。
  • 取引に割り当てられた資金は、信頼出来る取引所パートナー(現在はBinance)に保管され、そのオーダーブックでの取引を促進します。
ステーブルコインは年率最大12.68%、暗号通貨は6.70%

Vauldのレンディングとローンサービスでは、33種類のアセットに対応しています。Exchangeの機能では、レンディングに対応していないアセットの取引も可能です。最低1ドルから預け入れは可能で入金に限度額はありません。通常出金は即座に行われ、10万ドルを超える場合に限り手動で検証が行われますが、一般的に6時間以内に完了します。一日当たりの出金に限度額がないので、特に大口の方には利用しやすいプラットフォームと言えます。

レンディングサービスは、通常ステーブルコインは9.41%、主要暗号通貨は4.60%、その他は1.00%の金利ですが、30日間のFixed Deposit(定期預金)を選択すると、それぞれ12.68%、6.70%、3.04%にアップします。なお、基本金利を受け取る事で、定期預金の途中でもいつでも解約する事が出来ます。その際の手数料や違約金はありません。利息の受け取りは毎週行われ、定期預金は期間終了時に受け取る事が出来ます。従って、支払い毎に複利運用が行う事が可能です。

ボローイングの金利は、ステーブルコインが13.00%、主要暗号通貨は7.50%、その他は4.00%で、最低融資額は1,000ドルからになります。ローンの返済はいつでも可能で、オリジネーション手数料などは一切かからず、30日の期間中の利息のみを支払う必要があります。融資の担保率は150%以上で行われ、担保が100%になると清算されます。

各通貨の金利レートは以下になります。

トークンSavings Rate (APY)Fixed Deposit Rate (APY)Borrowing Rate (APR)
DAI, TUSD, USDC, USDT, BUSD, USDP9.41%12.68%13.00%
BTC, ETH, XRP4.60%6.70%7.50%
XLM, BAT, FTT, SUSHI, 1INCH, CRV, KNC, BAL, ZRX, MKR, COMP, AAVE, YFI, MATIC, GRT, PAXG, ENJ, MANA, LINK, SNX, UNI1.00%3.04%4.00%
PAX1.00%
各レートは2021年10月7日現在のもの

レンディングの手順

それではVauldに口座を開設して、実際にレンディングを初めてみましょう。Vauldのレンディングは預金ウォレットに送金するだけです。預け入れは最低1ドルから可能で、入金に限度額はありません。利息は毎日計算され、支払いは毎週行われます。

なお、30日の定期預金を選択するとより高い金利が受け取れます。ロック期間中のオプトアウトに対するペナルティは無く、途中解約をしても預け入れした期間の基本金利が受け取れます。従って、ここでは入金から定期預金(Fixed Deposit)までの手続きを解説します。必ず、サービスを開始する前に2段階認証は行っておきましょう。KYCの手続きも承認されるまで30分もかかりません。

以下、入金からレンディングの手順になります。

1.「Dashboard」の「Your Founds」で入金したいアセットを選択し「DEPOSIT FOUNDS」をクリック
2.表示された入金アドレスの宛先タグに送金

3.預け入れしたいアセットと金額を「Fixed Deposit」で入力し、任意でAuto Renewを選択したら「CREATE FIXED DEPOSIT」をクリック
4.Successが表示されたら定期預金の手続きが完了

オプトアウトからの出金手順

今度は定期預金を途中解約して資金を引き出してみます。Vauldには一日当たりの出金制限はありません。出金の手続きは即座に行われ、10万ドルを超える場合に限り手動で検証(6時間以内)が行われます。出金はトランザクション料金のみで、Vauldによる手数料は一切かかりません。

以下、定期預金のオプトアウトからの出金手順になります。

1.トップページの「Fixed Deposit」タブをクリック
2.定期預金をしている銘柄を選択して「OPT-OUT」をクリック

3.「PROCEED」をクリック後「Wallet」タブを選択して移動
4.アセットを選択したら「Send」項目で引き出し額と出金先アドレスを入力、最後に2段階認証のコードを入力して「SEND」をクリック

5.Successが表示されたら「VIEW DETAILS」をクリックして「History」タブに移動
6.手動で検証確認後(10万ドル以上の場合)出金手続きが完了

自動投資プラン(AIP)とトークンバスケット

Vauldが取り扱うアセットの中で自動化されたポートフォリオ設定が可能

2021年5月5日に、Vauldは自動投資プラン(AIP)を開始しました。これにより、あなたのポートフォリオに自動化された投資戦略を加える事が出来ます。このAIPはボラティリティーの影響を軽減するのに役立ち、数回のクリックであなた独自のポートフォリオ戦略を作成する事が出来ます。

またVauldでは、このAIPを活用して暗号資産のインデックスファンド(Token Baskets)を提供しています。各バスケットは、特定の分野や市場トレンドを反映した資産で構成されており、全てのポートフォリオの変更は自動化され、選択した市場の価値が上がるにつれ、あなたのバスケットの価値も値上がりします。

以下、AIPの設定手順の説明動画になります。

How to Create an AIP on Vauld

最後に

以前からシンガポールが本社という事で注目はしていましたが、当時はあまり金利が魅力的ではなかった為、サービス自体は利用していませんでした。また、昨年からDeFiを中心に運用していた事もあり、現行レートに引き上げた事にまったく気づきませんでした。この金利は2021年5月には変更されていたようです。最近大型の資金調達を完了した事もあり、運用先の一つとしてアカウントを開設して利用し始めました。

まだ使い始めて日が浅いのですが、プラットフォームのデザインや自動投資プラン(AIP)など、金利だけでなく全体的に好印象です。KYCや出金手続きも、かなりスムーズでした。特筆すべき点は、一日の引き出し制限がない事です。他の多くのプラットフォームと違い、大口でも手動で検証後(6時間以内)直ぐに引き出しが出来ます。まだOTCデスクなどの機能は利用地域が限られているようですが、シンガポールでも近々利用可能になるようなので、その際には試してみたいと思います。

なお、Vauldは独自のプラットフォームトークンを発行しておりません。Financial Timesの記事によれば、過去ICOでの資金調達を計画していたようですが結局行わなかったようです。

<随時情報は追加します>

カルダノステークプール【OBS】

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