BlockFiの概要とレンディングで年率最大9.3%の金利を稼ぐやり方

BlockFi(ブロックファイ)の概要

BlockFiは、2017年8月に設立されたニューヨークを拠点とするスタートアップの米ドルローンサービスです。金融商品へのアクセスが限られている市場に、クレジットサービスを提供することを目的として設立されました。暗号通貨を担保にすることで、本人確認などの審査プロセスを簡略化します。自社と外部のデータベースを活用した審査フローの自動化により、申し込みから貸付までの時間を90分に短縮し低利率の貸付を実現しています。

またローンサービスだけでなく、2019年3月4日にはレンディングサービスBlockFi Interest Account (BIA)を開始。2019年12月5日には、取引手数料が無料の独自の両替所形式によるトレーディングサービス、BlockFi Tradingもスタートしています。現在は元アメリカン・エキスプレスの副社長Wittney Rachlin氏を雇い、利用する度に1.5%のキャッシュバックがビットコインで受け取れる、世界初のビットコインリワードクレジットカードの立ち上げ準備をしています。

BlockFiの投資家には、ピーター・ティール氏のValar Venturesをはじめ、ウィンクルボス兄弟のWinklevoss Capital、Susquehanna、Fidelity、CMT、Akuna、Three Arrows Capital、Hashkey、coinbaseなど、業界をリードする大手機関投資家に支えられています。現在シリーズCで、累計15870万ドル(約168億2000万円)の資金調達をしています。

BlockFiはCFOを採用し、早ければ2021年の後半にIPOをする計画です。一部報道では、2020年8月の段階で融資プラットフォームに15億ドル(約1590億円)の暗号資産を保有し、1カ月の収益は1000万ドル(約10億6000万円)にも上っているそうです。

日本のリクルートホールディングスの中間持ち株会社のリクルートも投資子会社の合同会社RSPファンド6号を通じて出資
セキュリティーと保険

BlockFiのユーザーは、暗号通貨やステーブルコインをアカウントに預けると、BlockFiに出資しているウィンクルボス兄弟が運営するGemini Custody™を通してコールドストレージで安全に管理されます。BlockFiの預かり資産のうち、95%がその対象となります。Gemini Custody™はニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の規制を受けており、SOC 2 Type 1に準拠しています。

また仮に盗難されたとしても、Gemini Custody™の為のキャプティブ保険会社として設立されたNakamotoが提供するカストディ保険でカバーされます。その額は暗号通貨マーケットで最大保証額にあたる2億ドルのカストディアン保険と言われています。Gemini(ジェミナイ)が設立したNakamotoは、バミューダ通貨庁(BMA)から認可を受けています。

しかしながらBIAは銀行口座でも証券会社口座でもなく、FDIC(連邦預金保険公社)、SIPC(証券投資者保護公社)、またはその他の同様の保護の対象ではないので、日本の取引所などが提供するレンディングサービス同様、倒産リスクがあります。

個人情報流出事件

2020年5月14日、BlockFiは従業員の携帯電話番号のSIMカードスワップ攻撃によるハッキング被害に遭い、電子メール、住所、アクティビティ情報などの一部の個人顧客のデータが流出しました。なお、幸いにも顧客からの預かり資金に関する被害はありませんでした。

ステーブルコインは年率最大9.3%、暗号通貨は6%

BlockFiのレンディングサービスBlockFi Interest Accountは、ステーブルコインも含め10種類のアセットに対応しています。以前は0.5BTC、25ETH、2500GUSDの最低預金額が設定されていましたが、これらの最低預金額は2019年9月に撤廃されました。貸し出しには上限はありませんが、BTCのみティア制を導入しており、2.5BTCまでの金利は8.6%ですが、それ以上の貸付を希望する場合は3%になります。なおBlockFiの利用規約には、自由に利率を変更できる事が明記されているので、突然の金利の変更には注意が必要です。

BIAの利息は毎日発生し、毎月月初(営業日)に振り込まれる為、月次複利での運用が可能です。最大の特徴は利息の受け取り方法で、BlockFiで取り扱いのある通貨の範囲内で、希望する通貨で受け取る事が可能です。なおデフォルトの受け取り通貨は、レンディングした通貨になっています。

レンディング通貨金利
USDT9.3%
GUSD, USDC, BUSD, PAX,8.6%
BTC : Tier 1
(~2.5BTC)
6%
BTC : Tier 2
(2.5BTC~)
3%
LTC6.5%
ETH5.25%
LINK5.5%
PAXG5%
※各レートは2021年3月5日現在のもの
資金の引き出しの限度額と手数料

あなたがレンディングした資金は、ロックアップ無しでいつでも自由に引き出せます。しかし、7日間の限度額があります。出金手数料は、暗号通貨とステーブルコインがそれぞれ毎月1回だけ無料で引き出せます。それ以上の引き出しに関しては、以下の手数料がかかります。

通貨7日間の限度額手数料
BTC100 BTC0.00075 BTC
ETH5,000 ETH0.02 ETH
LINK65,000 LINK0.95 LINK
LTC10,000 LTC0.0025 LTC
ステーブルコイン1,000,000 USD$10.00 USD
PAXG500 PAXG0.015 PAXG
PAXGは、転送のたびに0.02%のベンダー手数料が発生します。

BlockFiのビジネスモデル

さて、あなたのレンディングの対価として支払われる金利は、どのように捻出されるのでしょう。BlockFiでは暗号通貨のレンディングだけでなく、暗号通貨を担保にした米ドルローンサービスを提供しています。現在BlockFi Loansで借り手から元金の1%~2%の借入手数料と年率4.5%~9.75%の金利を徴収し、BlockFi Interest Accountで貸し手に年率3%~9.3%の金利を払っています。

BlockFiはあなたから集めた預金を原資に、個人だけでなく、暗号資産送金事業者、ICO企業、暗号資産交換業者、マイニング事業者など、多くの事業会社にローンサービスを提供しています。ローンの金利は、融資額、クレジットヒストリー、場所、LTV(Loan To Value)比率などによって変動し、20%、35%、50%の3段階のLTVを提供します。また自社のプラットフォームだけでなく、米フィデリティ傘下の仮想通貨関連企業Fidelity Digital Assets(FDA)とも提携し、FDAのカストディサービスを利用する機関投資家向けにもローンサービスも提供しています。

担保資産LTV20%LTV35%LTV50%
暗号通貨(BTC、ETH、LTC、PAXG)4.5%7.9%9.75%
借り手は、別途1%〜2%のオリジネーション手数料がかかる

またBlockFiはローンの貸付サービスだけでなく、グレースケールが提供しているビットコイン投資信託GBTC(グレイスケール・ビットコイン・トラスト)への投資など、ビットコインなどの暗号資産による資産運用も行っているようです。BlockFiのGBTCへの投資は、24,235.578BTCに上ると報じられています。

BlockFiのサイトでは、お客様に月次ベースで暗号通貨の利息を支払い、出金要求にタイムリーに対応するために、以下のような活動を行っていると説明しています。

  1. Gemini、BitGo、Coinbaseなどの第三者との間で、出金可能なデジタル資産を大量に保管する
  2. SEC(証券取引委員会)規制の株式および主にCFTC(米商品先物取引委員会)規制の先物を元本として購入する
  3. 機関投資家市場での融資活動にリスク管理を適用する

BlockFiのマーケティング・ディレクターBrad Michelson氏によると、従来の銀行の預金口座は政府の預金保険制度で保護されているが、BlockFiのBIAにはその制度が適用されない。しかし、BlockFiの事業は事業会社への貸し出しも含まれることから、仮にビットコインやイーサの価格が下落しても、口座所有者への利息支払いは十分に出来ると言います。BlockFiの機関投資家に対する信用リスクは、信用デューデリジェンスや担保(現金、暗号、その他の資産など)によって軽減されているとしています。

入金額に応じて最大250ドルが貰えるキャンペーン実施中

こちらのプロモーションは特定の提携サイトのみの特別キャンペーンです

現在BlockFiでは、特定のパートナーサイト経由で新規アカウントを作成し、入金額に応じて最大250ドルのビットコインが貰えるキャンペーンを実施中です。入金すればするほどボーナス金額が高くなります。以下がキャンペーン参加条件になります。

キャンペーン参加条件
  1. 特定のパートナーサイトの専用リンクからサインアップし、プロモーション期間中にアカウントに入金すると、BTCで支払われる段階的なボーナスを受け取ることができます。(当月最終日の23:59:59 UTCで終了する暦月)
  2. プロモーションの対象となるためには、BlockFi Interest Accountへの初めての入金である必要があり、資格を維持するためには、資格のある月の翌月から2ヶ月半後の14日23:59:59 UTCまで25ドル以上の残高を維持している必要があります。
  3. 適格なペイアウトは、ローリングベースで毎月15日に発生します。15日が週末に当たる場合、支払いは翌営業日の終わりまでに行われます。(例:12月に参加した場合、ボーナスは3月15日に支払われる
  4. ボーナスは、支払い時の実勢市場価格に基づいてBTCで支払われます。お支払いは支払い対象となる月の14日23:59:59 UTCまでに維持されている1日の平均残高(米ドル換算)に基づいて行われます。
  5. ボーナスは、お一人様につき最大1回までとなります。このオファーは他のプロモーションやオファーとの併用はできません。

BlockFiの登録手順

それではBlockFiの口座を開設してみましょう。無料のアカウントを開設するには、名前、メールアドレス、パスワードによる簡単な登録が必要です。まずはコチラをクリックしてサイトにアクセスしましょう。

1.サイトにアクセスしたら「Sign Up」をクリック

2.次に名前、メールアドレス、パスワードを設定します。最後に利用規約とSMSポリシーのチェックボックスに✅を入れ「Submit」をクリック

クリックで拡大可能

3.6桁の認証コードが登録したメール宛に届くので入力して登録完了

KYCの実施

引き続きKYCを実施します。銀行秘密法(Bank Secrecy Act)により、BlockFiではクライアントの身元を確認する為に個人情報を提出します。KYCの審査から本人確認の承認までのフローは、今まで実施した中で一番洗練されている気がします。

1.アカウントタイプがIndividual(個人)もしくはBusiness(法人)かを聞かれるので今回はIndividual(個人)を選択

2.住んでいる国と郵便番号を入力

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3.下から、「都道府県」「市区町村」「建物名 部屋番号(●号室など)または階」「●(丁目)-●●(番地)-●●●(号), 地域名」の順に住所を入力

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4.電話番号の登録

5.生年月日の登録

6.あなたの該当する資金源を選択

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7.この段階であなたのプロフィールはほぼ完成しています。引き続き申請を続行するには、政府発行の有効期限が切れていない写真付き身分証明書と自撮り写真を提出するよう求められます。本人確認書類の提出をする為に「Complete Identity Certification」をクリック

8.「今すぐ始める」をクリック

9.居住国を選択して「確認する」をクリック

10.本人確認の為、「運転免許証」「政府発行のIDカード」「パスポート」の3つの中から書類を提出(今回はパスポートを選択)

11.カメラでパスポート撮るか、写真をアップロードします。(今回は写真をアップロードを選択)

12.すべての文字がはっきりと写っているいるかを確認して「この写真を使用」をクリック

13.本人確認の為、あなたの顔を写真に撮って提出します。「今すぐ始める」をクリックして、顔をカメラの中央にセッティングします。(またはテキストメッセージまたはメールを自分に送信して携帯電話で行う事も可能)画面の指示に従い、左右にゆっくり顔を動かし両サイドをみせます。

14.本人確認の承認作業はすぐに行われます。以下のような画面が表示されたらアカウントの開設が成功です。

レンディングの手順

BlockFiのレンディングは至ってシンプル。アカウントの預金ウォレットに送金するだけです。BIAの金利は入金の翌日から適応され、毎月月初(営業日)に振り込まれます。なおセキュリティー面から、レンディングの前に2段階認証の設定を行っておきましょう。

1.管理画面にログインし、+Depositをクリック
2.入金する通貨をプルダウンで選択

3.表示されたアドレス宛に送金して完了

希望する通貨で利息を受け取る場合

利息の受け取りは、BlockFiで取り扱いのある通貨の範囲内で、希望する通貨で受け取り可能です。なおデフォルトの設定は、レンディングした通貨になっています。

1.管理画面のページ右上の「人のマーク」からProfile Settings
2.左フレームからInterestをクリック

3.希望する通貨を選択して「Save Changes」をクリックして設定完了

出金の手順

今度は資金の引き出しを行ってみます。資金はロックアップ無しで、いつでも自由に引き出せます。しかし、通貨毎に7日間の出金可能な限度額があります。暗号通貨とステーブルコインがそれぞれ毎月1回だけ無料で引き出せます。

1)出金アドレスの登録

BlockFiでは、出金先アドレスのホワイトリストの登録が可能です。新しいアドレスを許可すると、セキュリティーのために引き出しが7日間保留されます。従って、出金アドレスは事前に登録しておきましょう。

1.ページ右上の「人のマーク」からProfile Settings
2.左フレームからWallet Addressesをクリック

3.名前を入力して通貨を選択、送金先アドレスを入力後「SAVE」をクリック
4.6桁の認証コードがメールに届くので入力して完了

2)出金可能なホワイトリストの設定

Wallet Address Bookで、先ほど登録したホワイトリストの有効化が行えます。なお許可リストを有効もしくは無効にすると、セキュリティーのために引き出しが7日間保留されます。

1.Wallet Address Bookで、MANAGE ADDRESSESをクリック
2.ENABLEをクリックして有効化

3.6桁の認証コードがメールで届くのでコードを入力、有効化が完了すると確認メール届く

3)出金手続き

すべての引き出しは、平日の20:00 EST(東部標準時)までに処理されます。リクエストが17:00 ESTより前に受信された場合、引き出しはセキュリティホールドの対象となり、翌営業日の平日20:00 ESTまでに処理されます。BTCおよびETHの引き出しは最大7日間、ステーブルコインの引き出しは最大30日間の処理が必要になる場合があります。

1.まずは、ページ上部の↑Withdrawをクリック
2.出金希望通貨を選択

3.引き出したい数量を入力してアドレスを選択し、Review Withdrawalをクリック
4.引き出しアドレスを確認してConfirmをクリック

5.6桁の認証コードがメールで届くのでコードを入力しConfirm Withdrawalをクリック
6.Withdrawal Submittedが表示されたら引き出しが完了

最後に

BlockFiは、他の多くのレンディングプラットフォームがICOを行っているのに対して、VCを中心に資金調達を行っています。従って、独自トークンによるサービスなどの優遇制度がありません。BlockFiは、主にシリコンバレーの投資家達と一緒に事業を行っているようです。過去XRPに関しては、コインテレグラフジャパンのインテビュー記事の中で、2019年の4月-5月頃には必ず担保資産として取り扱いを開始すると発言していたのですが、今の所一切取り扱いはありません。従って、アカウントは以前から保有しているのですが、レンディングとしては少額のETHしか預けていません。

今回この記事を書くにあたってリサーチをした結果、いくつか気になる点がありました。まずウィンクルボス兄弟が経営するGeminiのカストディサービスですが、他の事業会社と違いグループ企業のキャプティブ保険会社であるNakamotoを利用しています。業界最大の2億ドルの保険が適用されるとの事ですが、この点に関しては注意が必要かも知れません。Geminiとは、投資家として出資をして貰っているだけでなく、Geminiが発行するステーブルコインのGUSDの取り扱いなど、かなり深い関係に見えます。GeminiもBlockFi同様IPOを検討しているとの事ですが、こちらの動向も頭の片隅に入れておいた方が良さそうです。

またBlockFiは、グレースケールのGBTCに多額の投資を行っているように、こちらはビジネスモデルと密接な関係がありそうです。GBTCは、機関投資家や認定投資家を中心に人気がある投資信託で、投資対象をビットコインのみとした初の受益証券になります。ビットコインを株式として保有が出来、これには税制上や秘密鍵を保有しないで済むなどの利点があります。GBTCには、一度購入したら6ヶ月間保有しなければならない縛りがある為、常に数十パーセントのプレミアム価格が付く異常状態になっています。

単純にあなたがレンディングしたBTCは、BlockFiによってアービトラージとして利用されている可能性があります。保有期間の縛りがなく、自由に売買出来るETF市場がなどが出来ると、一瞬で終わってしまうビジネスモデルなのでこちらも注意が必要です。

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BlockFiの概要とレンディングで年率最大9.3%の金利を稼ぐやり方” に対して2件のコメントがあります。

  1. どるふぃん より:

    はじめまして、
    BlockFiのレンディング方法を調べていて、こちらのサイトにたどり着きました。
    とてもわかりやすく、かつ知識になる内容と見やすい解説で本当に助かりました。
    早速アカウント開設して数百万円レンディングを無事に開始できました。

    分散が必要かと思い、BlockFi以外のレンディング先についてもこちらのブログを参考に、あと1つか2つ開設してみようと考えています。
    BSCやDeFiなどの新しい知識も入れるだけでなく、こちらはリスクも考慮した金額で投資をしてみます。

    ただ、ただ、お礼がしたくてメッセージしました。
    ありがとうございます^ ^

    1. cryptocurrency3 より:

      とても励みになるコメントありがとうございます。今年はDeFiが中心になると思います。
      一緒に勉強して行ければ幸いです。
      今後ともよろしくお願い致します^^

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