Liqwid (リクウィッド)のLQトークンの概要とDeFiレンディングで稼ぐやり方
Liqwid (リクウィッド)の概要
Liqwidは、カルダノネットワーク上で展開される初のDeFiプラットフォームであり、2020年初めに考案されたプロジェクトです。カルダノのGoguen期のスマートコントラクトの開始後にADA保有者にユーティリティをもたらします。Liqwidは、Peer-to-Poolレンディングに焦点を当てており、流動性を提供するユーザーに報酬としてガバナンストークンであるLQを配布します。Liqwidは、オープンソースの非保管型流動性プロトコルであり、アルゴリズムによる貸付と自動流動性供給の為のクロスプラットフォームとして機能します。借り手と貸し手は、固有のカルダノネイティブアセットが利用出来、プールされた資金から利息を得る事が可能です。
チームは、国連とIOHK主催のワイオミングハッカソン2020の受賞者です。コア開発チームは、ソフトウェアベンチャースタジオのAppinventivとHaskell Fintechの専門家であるTweagと提携し、Plutus(プルータス)のテストネット上にLiqwid v1を構築しています。またカルダノの分散型ファンドであるProject Catalyst(プロジェクトカタリスト)のFund2-3において、メインネットオープンまでのシード資金も確保しました。なおこのプロジェクトは法人ではなく、コミュニティ主導のアプローチとしてDAO(LiqwiDAO)を採用する事を決定しています。メインネットのローンチは、2022年第1四半期中に行われると予想しています。
分散型インスタント借入プロトコルのコアサービス
以下、Liqwidのコアサービスになります。
- 預金で利息を稼ぐ:ユーザーは、Liqwidマーケットに資産を預け入れ、1回の取引確認で、預金に対してアルゴリズム的に計算された利息の獲得を開始する事が出来ます。
- 資産を借りる:利用者は、現在の市場の需給をもとにアルゴリズムで計算された金利を用いて、Liqwidマーケットからゼロに近い手数料で資産を借りる事が出来ます。
- 信用情報や個人情報をオンチェーンで所有する:ユーザーは、Liqwidマーケットで資産を預けたり、借りたり、返済したりする際に、受動的にデータを生成します。Liqwidはゲーム理論を使用して、ローンの組成手数料を動的に0に値下げし、担保の必要性を最小限に抑える事で、ユーザーが強力なオンチェーンクレジットを開発するようにインセンティブを与えます。
- ビルド:開発者は、利子、データ、流動性をアプリに直接組み込んだり、Liqwidのオープンソフトウェアスタックの上に新製品を構築したりする事が出来、ユーザーは分散型データマーケットプレイスで信用情報を販売する事が出来ます。
- 検問耐性:Liqwidは誰にも制御されないプロトコルです。私達のチームは、流動性と金利を提供するという銀行のコア機能を置き換える為に、アルゴリズムに最適化されたマネーロボットを開発しています。Liqwidのコアプロトコルはカルダノの分散型レール上で動作します。
- アーリーアダプター:Liqwidに組み込まれた成長インセンティブは、Liqwidのガバナンストークンを所有する事で、プロトコルの成長と持続可能性を推進する初期のプロトコルユーザーと開発者に金銭的な報酬を与えます。
セキュリティと監査
Liqwidでは、セキュリティー企業のMLabsと契約して、ローンチ前にスマートコントラクトの監査を実施します。
評判の高い監査済みのプロジェクトであっても、スマートコントラクトに資金を預けることは常にバグや虚弱性のリスクを伴います。CeFiとDeFiは異なります。資金はCeFiと併用して運用し、失っても良いと思う金額以上は、絶対に預けないようにしましょう。
ホワイトペーパー
以下、 Liqwidの日本語ホワイトペーパーになります。
Liqwidは始まりにすぎない
カルダノがGoguen期に入ると、Plutus上に構築された金融コントラクト用のDSL(ドメイン固有言語)であるMarlowe(マーロウ)を使用する事が可能になります。このMarloweには、業界の専門家がプログラマーでなくとも金融関係のスマートコントラクトを簡単に構築できる、Meadow(メドウ)が搭載されています。これにより、カルダノは実社会でも適用出来るエンタープライズレベルのスマートコントラクトをエコシステムに提供する事が可能になります。
つまり、今後カルダノのエコシステムには様々な種類のDeFiが誕生します。あなたはオープンソースのレゴのように組み合わさったDAppsで、金利や手数料を膨らまして運用する事が可能になります。あなた独自の手法で他のプラットフォームを併用すれば、通常のステーキングサービスに比べ高い収益を上げる事が出来ます。
Tokenomics(トークノミクス)
Liqwidでは、 ローンチ前の初期のDiscordメンバーの希望者にDripDropzを通してエアドロップを行います。更にスタート時には、ユーザー配布とイールドファーミングによる公正なインセンティブプログラムを実施します。ADAなどのネイティブアセット(USDC、AgeUSD、ERG、LQなど)でプロトコルに流動性を提供するユーザーにのみ、インセンティブとしてLQトークンを分配します。
LQトークンの情報
- Policy ID: da8c30857834c6ae7203935b89278c532b3995245295456f993e1d24
- Asset name: LQ (4c51:asset13epqecv5e2zqgzaxju0x4wqku0tka60wwpc52z)
- Transaction ID:https://cardanoscan.io/token/8e420ce194ca84040ba6971e6ab816e3d76ee9ee
LQトークンの配布構成
Liqwidでは、議決権を持つガバナンストークンであるLQが発行されます。LQトークンは、マルチ通貨台帳のローンチ時に作成される、カルダノのネイティブカスタムトークンです。
総発行数は21,000,000 LQで、トークンの配分はユーザーに60%、イールドファーミングに10%、 Liqwid Discordメンバーのエアドロップに1.5%、DAOトレジャリーに3.5%、コアチームに25%が与えられます。LiqwiDAOトレジャリーの3.5%は、最終的にGoguenとVoltaireの機能を利用して、Liqwidのプラットフォーム上でイノベーションを起こしている開発者へ投票を通して分配されます。
創業者、アドバイザー、テクノロジーパートナーに割り当てられるコアチームの25%は、5日間のエポック毎にトークンが放出されるスマートコントラクトに、2年間(146エポック期間)ロックされます。権利確定期間は、イールドファーミングのHydroponicaの立ち上げから始まり、1エポック当たり35,958.904LQ(0.68%)、合計5,250,000LQが分配されます。
ホルダー | 割合 | 量 | 配布期間 (エポック) | 1エポック 当たり |
ユーザー配布 (アクワイファー) | 60% | 12,600,000LQ | 146 | 86,301LQ |
イールドファーミング (ハイドロポニカ) | 10% | 2,100,000LQ | 36 | 58,333LQ |
Liqwid Discord エアドロップ | 1.5% | 315,000LQ | ||
DAOトレジャリー | 3.5% | 735,000LQ | 1 | 735,000LQ |
コアチーム | 25% | 5,250,000LQ | 146 | 35,959LQ |
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2段階の流動性マイニングプログラム
Liqwidでは、将来のプロトコルユーザーに公正かつ包括的な方法でガバナンストークンのLQを配布します。Liqwid v1の立ち上げから、プロトコルのアップデートやトレジャリーファンドに関するすべての提案は、このLQ保有者から提案されます。
Liqwidでは、以下のユーザー配布とイールドファーミング(ステイク)の2段階の流動性マイニングプログラムをリリースする計画です。これらの全てのコントラクトに対して、セキュリティ監査が実施される予定です。
1)ユーザー配布:Aquifer(アクワイファー:帯水層)
ユーザー配布プログラムのAquiferでは、プロトコルの利用状況に基づいてガバナンストークンであるLQが分配されるように設計されています。イールドファーミングプログラムの最初のエポックと同時に、借り手と貸し手であるユーザーは、各ブロック毎に発生した各市場の借り手の利子に比例してLQを稼ぎ始めます。
まずプロトコルは、ブロック毎に指定された量のLQトークンを割り当て、LQの拡大率に比例して各市場に配分されます。市場で発生した利子に比例して、カルダノのブロック毎に0.5~1LQが各市場に分配され、各市場においてその借入額と供給額に応じてLQトークンが分配されます。各市場には、単位あたりの未払いトークンを追跡するための「供給指数」と「借用指数」があります。単位は、借り手にとっては借用資産であり、供給者にとっては債権であるqTokenになります。
各市場内では、借り手と供給者にそれぞれ半分ずつの50%のLQトークンが割り当てられます。ユーザー配布プログラムは、ユーザーが獲得した金額がしきい値を超えると自動的に分配されます。Aquifeでは、2年間に渡って総発行数の60%の12,600,000LQが配布され、各エポック毎に86,301.369LQが分配されます。
2)イールドファーミング:Hydroponica(ハイドロポニカ:水耕栽培)
Hydroponicaは、ステーキングによるイールドファーミングです。このコントラクトでは、債権トークンであるqToken(ADA、USDC、AgeUSD、ERG、LQなど)をステークするメンバーにLQトークンが配布されます。qTokenは、各プールへ入金するとMintされます。イールドファーミングの参加者には、各エポックの終わりにLQトークンを償還するオプションがあります。
LQトークンは、カルダノエポックと同じ5日毎に配布されます。ユーザーの利回りは、Hydroponicaのプールにステークされている総量に対して計算されます。ユーザーはいつでもプールにqTokenを追加する事が可能で、ステークされた時間に比例して報酬を得る事が出来ます。但し、LQを換金するにはエポックの終了時までステークしなければなりません。Hydroponicaでは、半年間に渡って総発行数の10%の2,100,000LQが配布され、各エポック毎に58,333.35LQが分配されます。
<随時情報は追加します>
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