IoTよりもっと先へ トランスヒューマニズムとシンギュラリティネット

かつて進化論を唱えたチャールズ・ダーウィンはこう言った。

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である。

Charles Robert Darwin

AlphaGOの人工知能は囲碁のプロに勝利し、Boston Dynamicsのロボットはバック宙まで行う。未来学者レイ・カーツワイル氏は、2045年にはシンギュラリティ(技術的特異点)がやって来ると言います。シンギュラリティとは、「コンピュータテクノロジーが指数関数的に進化し続けた結果、人工知能が急激な技術の成長を引き起こし、人間文明に計り知れない変化をもたらすという仮説」です。量子コンピュータの登場により、テクノロジーは私達の予想を遥かに超える速度で進化を遂げて行くでしょう。

今日、私達が把握している知的生命体は人類だけという事になっています。しかしながら、環境破壊、貧困、戦争、精神の荒廃など、多くの問題を抱える人類は、はたして最も優れた知的生命体と言えるのでしょうか。人間より賢い超知的な人工知能なら、人類が抱えるこれらの問題を一体どのように解決するのでしょう。

広い宇宙には、私達がまだ知らない高度なテクノロジーを持つ知的生命体が存在しているに違いありません。哲学者ニック・ボストロム氏の世界観を参考にするなら、人類はすでに異なる宇宙や次元に存在する、神の領域を超えた複数の人工知能に管理され、地球は最悪の状態を回避しているかも知れません。

未来学者レイ・カーツワイル氏が予測するテクノロジーの未来と人類との融合

2017年10月、ムハンマド皇太子のもと脱石油国家を目指すサウジアラビアは、新ビジネス産業都市「NEOM」の構想を打ち出しています。NEOMの電力はすべて再生可能エネルギーで賄われ、「人類文明の未来、エネルギー・水、モビリティー、バイオテクノロジー、食品、テクノロジー・デジタル科学、先進的製造、メディア、エンターテインメント」の9つ投資分野に特化しています。

また、政府は世界で初めて人工知能(AI)を持つヒューマノイド型ロボット、「ソフィア」に市民権を与えました。つまり人類とロボットが共存する世界が、今まさに始まろうとしているのです。

レイ・カーツワイル氏の予測では、2022年にはアメリカ合衆国において人類とロボットの相互関係を規制する法律が成立。2025年には体内に埋め込むインプラントデバイスがウェアラブルデバイスに取って代わり、2029年には人工知能がチューリングテストをパスする。2031年には人類は自らが進んでサイボーク化し、2038年には人間とロボットの融合が実現するとしています。

もし、彼の予測通りに世界が進むのであれば、私達に残された時間はあと20年程度です。レイ・カーツワイル氏が予想する、テクノロジーの変化と社会に与える影響は以下の動画から学べます。

100年後のテクノロジー「トップランキング」(2017.6.27)

AIの民主化 SingularityNETが実現するトランスヒューマニズム

前置きが長くなりましたが、そろそろ本題に入って行きましょう。暗号通貨を調べ始めて3年間、ブロックチェーンとAIの融合に関して注意深く追って来ましたが、とうとうその時がやって来たようです。

2018年には、PDS(パーソナル・データ・ストア)に関するブロックチェーンプロジェクトが本格化する事が予想されますが、PDSはAIとセットです。データを分析して活用するAIの分野で、興味深いプロジェクトが動き始めています。

香港ベースでソフィアを開発しているHanson Robotics社のBen Goertzel氏が、Ethereum上でAIエージェント同士が仕事を受託、委託するAItoAIネットワークの実現を目指す「SingularityNET」を立ち上げています。

SingularityNETは、一部の大企業が独占していたAI開発の環境に専門知識がない企業や個人に対して、AIモデルと学習用データセットを提供するマーケットプレイスを実現します。AIの評価は「人間性に反しないAIの開発」を目的に沿って、AIエージェントの貢献度に対し、インセンティブとしてEthereum上のトークンであるAGIが付与されます。

SingularityNETの3つの目的

プロジェクトの主な目的は以下3点です。

  1. クラウドベースのAIサービスをあらゆる種類のビジネスに、より良い、安価に、そしてより多様性と多様性で提供する
  2. さまざまな種類のAI(ある高度に一般的なものと高度に特殊化されたもの)が協力して、緊急のメタレベルのインテリジェントなシステムを形成するエコシステムを提供することによって、高度な人工総合情報の創造につながる
  3. 世界各地のAI開発者が貢献し、世界中のあらゆる企業がこれらの貢献を利用できるようにするエコシステムを作り、AIを民主化する

シンギュラリティとトランスヒューマニズムには深い関りがあります。SingularityNETを立ち上げたDavid Hanson氏とBen Goertzel氏が根底に持つ動機も、トランスヒューマニズムの哲学から来るものだと言います。

それでは、この「トランスヒューマニズム」とは一体何を指すのでしょうか。wikipediaで調べると、以下のように説明されています。

トランスヒューマニズム(Transhumanism)は、新しい科学技術を用い、人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を前例の無い形で向上させようという思想である。省略して>HやH+と書かれる場合もある。日本語では「超人間主義」などと訳される。トランスヒューマニズムは人間の機能拡張やその他将来の科学技術の開発・使用により、将来起こりうることを研究する学問でもある。

ウィキペディア : フリー百科事典

現在、AI市場は約$230 billionですが、2025年には$3 trillionを超えると予想されています。トランスヒューマニスト党を牽引するリーダーの1人でもあるピーター・ティール氏は、先日保有するFacebook株の73%を売却したようです。50人以上のAI、IT、ブロックチェーンの専門家や博士号が参加するこのプロジェクトは、Google、IBM、Facebookのライバルとして期待されています。

今回、私も初めて本格的にリスクをとり、トークンセールに参加する為のホワイトリストに登録してみました。このプロジェクトは、2017年12月にα版、2018年7月にβ版、同年12月にグローバルAIマーケットプレイスのみ正式リリースされる計画との事。

The Future is Coming, our Answer is SingularityNET

私達の知らない所で日々テクノロジーは進化し、世界で社会の変革が起こっています。人類とロボットが共存するトランスヒューマニズムの未来では、ロボットだけでなくあなた自身もノードとして機能するかも知れません。その頃には、現在の資源の無駄遣いと言えるブロックチェーンの合意形成アルゴリズムも、きっと大きく変化していることでしょう。

そして、あなたも今からどのような決断をするか、心の準備をしておかなければならないのかも知れません。

なぜならすでに首相でさえ、超人(SUPER HUMAN:スーパーマリオ)に進化する未来が暗示されているのですから…。

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